top of page

No54 コンクリート工事のあれこれその①

  • 執筆者の写真: 社長
    社長
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

こんにちは(゚∀゚)

ブチョーの峯村です!!

←H様邸コンクリート土間工事の施工状況

【写真1】










コンクリート工事土間の仕上がり→

【写真2】

(カッコイイ!!)








さて今日は土木工事屋さん全般に深くかかわってくる、

【コンクリート工事】についてお話していきましょう。


今回はその①と言うことで、【駐車場コンクリート舗装】通称【土間コン】についてお話していきたいと思います。



〇 スリットって何?? なぜスリットを施工するのか??


スリットとは、、、

スリットとはそもそもコンクリートのひび割れを防ぐために施工された、躯体と躯体を縁切る場所を作成したことが始まりだったようです。

古くはローマ時代まで遡るほどこの施工は古くからの方法でありました。


現在のスリットの方法は多岐にわたって方法があり、それに使用する製品も大多数存在します。

その中でもポピュラーなスリットが上記【写真1.2】のようにコンクリートに溝を設置する方法です。

【写真1】の様に木で型枠を作成して溝の形を造作して、

【写真2】の様に型枠を外してその溝に砕石等を充填して仕上げとします。

スリットは大面積の土間コンに特に効果的な方法になります。


今回はこの方法についてお話していきたいと思います。


〇 スリットのメリットは何??


① 適正箇所に設けることにより、ひび割れを防止する。

単純にひび割れ防止=耐久性の向上になります。


② 埋設管などの上に土間を打つにあたり、スリットで縁切りをして事前にそこを取壊ししても良いようにして、配管トラブルを円滑に解決できるようにできる。


③ 上文に類似するが、何らかのトラブルにより一部土間をリフォームするにあたり、スリットで縁切ることにより全面取壊しを回避し、一部取壊しで施行が可能になる。


④ 雨水表面排水の勾配が取れない場所でスリットを設けることにより、雨水の逃げ場がスリットに流れるようにできる。

但し土間下に、トレンチ排水や浸透層を検討する必要がある。


⑤ 単純に美観向上工事としてデザインスリットとして施工することにより、おしゃれな仕上がりにできる。

この方法は自由度が多く、弊社の場合、スリット溝内は砕石充填仕上げが標準施工です。

他に、レンガを敷き入れたり、植生をしたり、電気配線を入れてフロアライトを埋め込んだりできます。


〇 スリットのデメリットは??


① 施工金額は型枠手間がかかる。


② 細かくスリットを入れてしまうと、設置面積が少なくなるため、将来不陸が発生する。

(不陸とは平坦性不良をいう)


③ 雑草が発生する。(防草シートを施工してある程度抑制は可能)


④ メリット④にも上げたが、雨水の流入が発生する。

(これによる影響は様々考察できるが、あくまで可能性であって、これによるトラブル報告はほとんど無い。)



大まかに、メリット、デメリットをお話しましたが、

基本スリットはやるべきです!!

デメリットに比べてメリットが多いからと言う単純な理由ではありますが、

デメリット内容がそれほど重要事項では無いと言うこともあります。

そもそもそこらじゅうの住宅駐車場で昨今スリットが無い家なんて無いのが普通です。


それは古からある工法であってそれが今でも形は変えど、概念が変わらず施工されているのですから、あるべき姿なのだと単純に思っております。


現在はデザインに大きく偏った考え方をされる方が多くいらっしゃいますが、

上記、メリット、デメリットを参考に、

【どうしてここにスリットがあるのか??】

逆に【こう言う理由でここにスリットが欲しい】

などと考えていただけるきっかけになればと思います。



さて次回は、【土間コンの構造と、よくある質問について】お話していきます。


ここまで読んでいただいてありがとうございました!! ではまた<m(__)m>










Comments


Copyright (C) 2018 ㈱マルワ信濃土建. All Rights Reserved.

bottom of page